視覚に障害がある方と出会ったら

視覚に障害がある方が困っていたらいきなり触れたりせずに、まず声をかけて手助けが必要か聞いてください。誘導を希望された場合はどのようにしたら良いかを尋ねます。
白杖を持っていない側の半歩前に立ち、腕をつかんでもらうのが一般的です。 手を無理にひっぱったりしないようにしましょう。
こんな時どうしたらいい?
【援助を申し出るときは・・・】
「お手伝いしましょうか?」、「どちらの方向に行きますか?」、「横断しますか?」などのように声をかける。 黙っていきなり視覚障害者の腕や白杖、盲導犬のハーネスをつかむ。
【方向や場所を尋ねられたときは・・・】
「右、左、前、後、約○○メートル」、又は時計の文字盤にたとえて「何時の方向に」など具体的に伝える。 「あっち」、「こっち」、「もう少し」などの代名詞で伝える。
【実際に誘導するときは・・・】
「約○○メートル先に○○センチの段差があります」、「階段は15段あります」など具体的に伝える。 「もうすぐ段差があります」「もうすぐ階段です」など曖昧な言い方をする。

内部障害とは?

一般的に内部障害とは、身体障害者福祉法で定める障害のうち、心臓機能障害、腎臓機能障害、呼吸器機能障害、膀胱・直腸機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(エイズ)、肝臓機能障害の7つを指します。
佐世保市内の身体障害者数は下記の通りです。
佐世保市障害別身体障害者数(平成23年3月31日現在)
視覚
視覚機能障害
聴覚・平衡
聴覚障害・
平衡機能障害
音声
音声機能・
言語機能又は
そしゃく機能障害
肢体
肢体不自由
内部
998 1,072 118 6,104 3739 12,021
8.22% 8.92% 0.98% 50.78% 31.10% 100.00%
出典「2011 福祉ガイド」監修:長崎県障害福祉課 発行:社団法人 長崎県身体障害者福祉協会連合会

内部障害は外見上わからない場合が多いです。

このため車イスに乗っている肢体障がい者、白い杖を使用している視覚障がい者等と違い、健常者と区別が付かないためトラブルも多々発生します。特に年齢が若い内部障害者の中には、バス、電車の中で席を譲ってもらえず苦しい思いを体験した方も沢山います。またこの内部障害者の場合、障害も多岐にわたり程度も各自様々で周りのフォローも難しいのが実情です。
佐世保市内にも3,739 名の内部障害者が暮らしているという実情を多くの方々に理解していただくことにより、今まで以上に老若男女、健常者、障害者問わず、過ごしやすい世の中になるように願っています。

聴覚障害がある方と出会ったら

聴覚障害がある方は、周囲の方に気づいてもらえないことが多くあります。
手話が使えなくても、筆談や、口話(口の形)でコミュニケーションをとることができます。なお、ジャスチャーも効果的です。
何よりも、「伝えたい」と願いコミュニケーションをとることが大切です。
こんな時どうしたらいい?
【声をかける時は?】
気づいてもらうため、そばに行って話し掛けたり、正面に廻って話す。 後ろから大声で呼びかける。
【口話(こうわ)を使う時は?】
相手の顔を見て、はっきりとした口形で話す。 口をあまり動かさずに早口で話す。
【筆談する場合は?】
伝えたいことを短く区切って書く。 接続詞や形容詞を使った長い文章を書く。

~コミュニケーション手段として~

NTT から発行されている「電話お願い手帳」は耳や言葉の不自由な人が、外出先で電話連絡等を行う必要が生じた際に、用件や連絡先等を書いて近くの人に協力をお願いするためのコミュニケーションツールです。
お店では券売機や写真付きのメニューがあると利用しやすいようです。